ダイハツ滋賀工場が操業を停止。-竜王町
ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題で国内外の全ての車種で出荷を停止。
2024年1月末まで国内4工場の操業を停止予定。
ダイハツグループは、国内に4拠点(大阪府池田市・滋賀県竜王町・京都府大山崎町・大分県中津市)に生産工場を構える。国内の工場で働く従業員は、約8,700名。
滋賀県竜王町にあるダイハツ滋賀工場には、正社員だけでも約4,200人超が働く工場である。国内工場の役半数の人数が滋賀工場で働いていると考えると、大規模な工場であり、主要な生産拠点であることが考えられる。
また、近隣の東近江市、甲賀市、日野町、湖南市、愛荘町にも、自動車関連が主力産業になっている事務所・事業所も多くある。そして、自動車関連業においては、数多くの外国人労働者の雇用の創出にもなっている。
それゆえ、滋賀県の湖東地区の人なら、知り合いや友人、家族がダイハツ関係で仕事をしているなんて話を身近で聞くほど、ダイハツとは密接している街が滋賀の湖東地区である。
民間調査会社によると、県内企業のダイハツに関連する売上高は。計900億円を超える。ダイハツは、2023年12月25日までに工場を停止。工場が停止した後は、機材・部品整理、工場清掃等を行い給与を維持する方針である。
また、竜王町では、子育て支援策として2021年度より竜王町内に住む家庭を対象に2人目、3人目以降の子供を出産した場合、3年間ダイハツ車を無償で貸し出す制度を導入している。この制度については、36件の申込みがあり、31件の貸し出しが既にあり、残り5件については未定の状況である。
工場が生産を停止する事は、運送、飲食、娯楽といった間接的な経済にも影響を与えると考えられる。そして、ダイハツ工業の信頼が低下する事が長引く事は、地元経済の衰退化を招き続けることに繋がりかねない。
ダイハツ工業には、いち早く問題を解決してもらい、街の経済を戻したいと地元民は切実願うばかりである。