2024夏季高校野球滋賀大会・展望、勢力図
第106回全国高校 野球選手権が間も無く始まる。3年間の集大成とも言えよう、夏の甲子園予選が始まる。今大会、 滋賀県大会は、53校48チームが出場し熱戦が繰り広げられる。優勝高校は、2024年8月7日に開催される夏の甲子園に出場。昨年度の優勝高校は、近江高校(2020年を挟み5大会連続の夏の甲子園出場。
2024年度夏季高校野球・滋賀県大会が間も無く始まる。そこで大会展望を掲載した。いわば、各メディアがS,A,B評価など予想しているメディアのように、今大会、編集者が見た高校野球を分析した。
[編集社による見解であり専ら反映されるべきものでは、ありません]
まず、ここで用いるデータを五つ掲載する。
一つ目、2024年度、春季高校野球滋賀大会の結果と戦いを踏まえる。
二つ目、2023年度、秋季高校野球滋賀大会の結果と戦いを踏まえる。
三つ目、オフェンス力。
四つ目、ディフェンス力
五つ目、勝負力:運 ゲーム展開、総合力。
以上の五つの観点から分析をする。分析予想が必ずしも反映されるべきもなではなく、あくまで、データを用いた過去の試合結果を踏まえた考え方にすぎない。
一つ目、2024年度の春季高校野球・滋賀大会結果は、優勝・滋賀学園高校、準優勝・近江高校、3位・八幡商業高校、4位・比叡山高校となった。上位1チームの滋賀学園は、兵庫県明石市で開催された近畿大会に出場することになった。
滋賀大会においては、決勝戦で近江高校の西山恒誠[草津シニア・滋賀]が登板せず近江高校は敗退してしまった。八幡商業は、田上。比叡山は渡邉を軸に上位進出を果たし八幡商業においては、二季連続のベスト4入りを果たし夏に上位進出を伺える結果となった。一方で、綾羽、彦根総合、立命館守山は、上位に食い込むことができなかった。
二つ目、2023年度の秋季高校野球滋賀大会は、
優勝 近江高校 準優勝 滋賀学園高校 3位 彦根総合高校 4位八幡商業高校となった。上位、3チームが大阪府で開催された近畿大会に出場することとなった。近畿大会の戦績は、以下の通りであった。
秋季高校野球【近畿】滋賀県勢の戦績
近江2-0興国(大阪府)
近江001┃010┃000┃=2
興国000┃000┃000┃=0
近江のエース・西山、衝撃の「76球」3被安打完封勝利。
NPB史上最少71球に匹敵。
西山恒誠(草津リトルシニア・滋賀)
近江では1年秋からベンチ入りし、2年夏は背番号11で甲子園出場。
[準々決勝]
京都国際1×-0近江(滋賀)
近江 000┃000┃000┃0
京都国際 000┃000┃001×┃1
京都国際が3年ぶりのベスト4進出。3年ぶり2回目のセンバツ出場当確。
近江は6年ぶりのベスト4進出ならず。
秋季高校野球【近畿大会】
[1回戦]
履正社(大阪)8-1滋賀学園(滋賀県)
履正社 011┃031┃002┃8
滋賀学園 000┃000┃100┃1
夏の甲子園出場校・履正社が2年連続の初戦突破。
滋賀学園は7年ぶりの初戦突破ならず。
秋季高校野球【近畿大会】
[1回戦]
京都外大西(京都府)7-5彦根総合(滋賀県)
[延長10回タイブレーク]
京都外大西
110┃000┃000┃5┃7
彦根総合
002┃000┃000┃3┃5
彦根総合の先発は、吉田康清[聖心ウルスラ学園聡明中学校・宮崎県]
京都外大西の先発は、田中遥音[春日井ボーイズ・愛知県]
彦根総合高校は、序盤が硬く先制を許される展開。その後、同点に追いつき投手戦が展開される。
延長タイブレークまでもつれる熱戦となった。京都外大西が18年ぶりの初戦突破。彦根総合は2年連続の初戦突破ならず、2年連続のセンバツ出場はならず。
滋賀大会の綾羽高校・立命館守山高校・比叡山高校 成績は、いずれも滋賀大会2回戦で敗退となった。
綾羽2-3水口東、滋賀短大付属9-7立命館守山、水口11-10比叡山
三つ目の観点は、オフェンス力である。オフェンス力は、昨年度からレギュラーで中心選手が多く打撃力で定評である滋賀学園が優位だろう。しかし、近畿大会における、履正社高校戦、智弁和歌山戦を踏まえると打撃に波が見られるのが気になるところ。しかし、県内においては部類の打撃を発揮するだろう。一方、近江高校は、打撃力が厳しく感じられる。春季大会は、一年生の箕浦[大津瀬田ボーイズ]吉田[永平寺シニア]の活躍がなければ試合がどのように動いてたかという場面も遭遇した。また、選抜高校野球においても、エース西山の力投が実らず初戦の熊本国府高校相手に打撃陣が奮わなかった。
八幡商業は、ランナーを脇坂の前にどれだけ置くことができるかがポイントである。彦根総合高校は、秋季近畿大会で京都外大西のエース田中遙音から得点を挙げた、秋山、後藤など打撃力に定評ある選手が多い。
四つ目の観点は、オフェンス力である。オフェンス力に定評あるチームは、数多い。近江は、西山、河越。滋賀学園は、脇本、高橋。八幡商業、増田、大崎、田上。綾羽高校、小森、武村。比叡山、渡邉。彦根総合、吉田。など今大会、投手陣が光るチームが多い。特に、選抜高校野球において14奪三振を奪った西山は、今大会の最上位投手の一人であると考えられる。
五つ目の観点は、勝負力:運 ゲーム展開、総合力。
大会中止期間を含む五大会連続優勝を果たした近江高校の勝負力、全国大会で培った勝負力は滋賀県内の他の高校を大きく突き放している。一方、滋賀学園や彦根総合は、くじ運や、勝負場面での失態を散見される部分が少なからず見られる。一方、八幡商業高校は、私立には設備面や体格で勝てないなんていうネガティブを捨て強気で望む天八魂の気概を発揮すれば上位に食い込めると期待できる。なぜなら、過去の滋賀県は、私立より公立が躍動していた時代が多かった。全高校にいえることは、メンタル。全国の強豪〇〇高校と聞くだけで、力が発揮できないシーンを何度も見てきた。いわば、名前負け。滋賀大会で、今まで頑張ってきた気概を発揮できればどこの学校が優勝するか分からない。最後まで、選手の頑張りがあればどこの学校にも甲子園に出場するチャンスがある。全国制覇に向けて滋賀だけではなく、全国制覇が終着点。頑張れ湖国球児!!