近江vs伊香｜夏季高等学校野球選手権2024滋賀大会・準々決勝

2024年7月23日（火）夏季高等学校野球選手権　滋賀大会準々決勝　マイネットスタジアム皇子山　近江高校と滋賀県立伊香高校が対戦した。準決勝進出に向けた大事な一戦であった。

伊香は、初回、ワンアウト１塁2塁のチャンスを作り、４番・山田空のタイムリーツーベースにより2点を先制する。タイムリー後、先発投手の根本が1アウトしか奪えず2失点となったところで降板。2番手、河越大輝[大津瀬田ボーイズ・滋賀県]へ早々に交代することになった。1回裏、近江は、ツーアウト１塁2塁のチャンスを作るも伊香の好投手・竹原から得点を奪えなかった。近江は、2回裏にもツーアウト満塁のチャンスを作るも2番・岡本がレフトフライで三者残塁。3回表、伊香は、ワンアウト１塁３塁から４番バッター山田空が意表のスクイズにより3-0となる。そして、7番・竹原の自援護となるタイムリーにより4-0と主導権を握る。3回裏にも近江は、チャンスを作るも得点を奪えず。

4回裏、近江は、ワンアウト満塁のチャンスを作り今大会、好成績の嶋村が押し出し四球、4番・市原の犠牲フライにより2点を返し4-2と試合を左右する。6回裏、近江は、ツーアウト満塁から高橋のレフトへのタイムリーにより4-3と竹原を追い詰める。8回裏、近江は、ワンアウト2塁から長村の同点タイムリーツーベース、代打箕浦の逆転タイムリーにより5-4と近江が試合をひっくり返す。9回表、伊香は、ツーアウト１塁2塁のチャンスを作り、このイニングから登板の中谷が降板する。ツーアウト１塁2塁から、この試合5番手の堀が登板し、ワイルドピッチによりツーアウト１塁３塁。伊香の９番・沢尾がセンターフライに打ち取られ、ゲームセット。近江高校が準決勝進出を果たした。準決勝では、優勝候補の一角、綾羽高校と対戦し、6大会連続優勝を近江が狙う。

伊香　202000000|4 H13E3

近江    00020102✖️|5 H9E1

伊香は、近江打線を上回る13安打を放ち毎回チャンスを演出するも好機で残塁。伊香のランナーが出なかったのは、2回表と6回表だけであった。一方、近江は、ランナーが出塁できなかったのは、7回裏のみであった。試合展開では、伊香が優位に見えた場面もあったかもしれないが、近江は、経験値を見せつけ攻守と手堅くランナーを出塁させた。伊香は、好機での凡退と要所での失策が目立った。

伊香の好投手・竹原は、滋賀県民の記憶に残るピッチングを展開した。将来性に溢れる右腕であった。

伊香:竹原 夏輝、安井 天良 – 寺畑 良真

近江: 根本 遼平、河越 大輝、北川 凌佑、中谷 元祇、堀 一輝 – 高橋 直希、石原 宗汰

近江は、春季高等学校野球選手権2024において5人の投手リレーで逃げ切った。今期も5人の投手継投で伊香に勝利。また、春季大会と同様、決勝点を決めたのは、1年生・箕浦太士であった。大津瀬田ボーイズから大先輩・山田陽翔の後を追って入学した新入生。甲子園出場の原動力となるか？歴代の近江は、1年生が躍動。今期の戦いの鍵も1年生コンビ、吉田大翼と箕浦太士が鍵を握る。

先攻:伊香スタメン

1番:辻 悠翔(右)長浜市立浅井中学校

2番:藤原 耕太(左)長浜市立西浅井中学校

3番:寺下 航生(中)長浜リトルシニア

4番:山田 空(一)長浜リトルシニア

5番:寺畑 良真(捕)長浜市立湖北中学校

6番:迫 琥春(三)長浜リトルシニア

7番:竹原 夏輝(投)長浜リトルシニア

8番:中村 勇心(遊)米原市立双葉中学校

9番:沢尾 颯汰(二)長浜リトルシニア

後攻:近江スタメン

1番:吉田 大翼(遊)福井永平寺リトルシニア

2番:岡本 一倖(二)東海ボーイズ

3番:嶋村 隆吾(中)東大阪北ボーイズ

4番:市原 悠希(右)大阪ニューヤング

5番:長村 健太郎(左)堺中央ボーイズ

6番:森島 佑斗(一)竜王町立竜王中学校

7番:高橋 直希(捕)守山少年野球クラブ

8番:山中 悠斗(三)大津瀬田ボーイズ

9番:根本 遼平(投)東大阪北ボーイズ

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